最近は日本でも、子どもにフォニックスを習得させようと考えている方が増えていますよね。
フォニックスは英語を学ぶうえで、日本語の「50音(あ・い・う・え・お)」と同じくらい大切な基礎部分で、ぜひマスターしておきたいですよね。
でも、フォニックスってどうやって教えればいいの?自分が英語初心者なのでできないんじゃないかな?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、我が家の5歳の娘がフォニックスを3か月で習得した方法をご紹介します。
英語が苦手なママでも、少ない教材で簡単にできる方法なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事は次のような方におすすめです!
- フォニックスの教え方を知りたい方
- 英語初心者なので教えられるか不安な方
- フォニックスの簡単な学習方法が知りたい方
- フォニックス学習におすすめの教材が知りたい方
フォニックスとは
フォニックスとは
フォニックスとは「単語の文字と音を結ぶルール」です。
例えば「A」をフォニックスで読むと「エとアの間のような音」になります。
アルファベットだと「エィ」、ローマ字読みだと「ア」になるので、音が違いますよね。
このフォニックスの音を習得すると、アルファベットで構成された英単語を、初見でも正しい発音で読むことができるようになります。
もちろん聞こえた英単語を正しく書くこともできるようになるのです。
たとえば「sun(太陽)」で見ていきましょう。
S | U | N | あわせて読むと | |
フォニックス | ス(に近い) | ア | ンとヌの間 | スァン(ヌ) |
アルファベット | エス | ユー | エヌ | エスユーエヌ |
ローマ字 | 1つでは発音できない | ウ | 1つでは発音できない | スン |
アルファベットやローマ字読みでは正しく発音できませんが、フォニックスで読むと正しく発音することができます。
フォニックスの種類
フォニックスの指導法には、アナリティック・フォニックス、とシンセティック・フォニックスの2つがあります。
それぞれの特徴について、簡単に説明します。
アナリティック・フォニックス
シンセティック・フォニックス
アナリティック・フォニックス
アナリティクス・フォニックスは単語を見てから音を理解するのが特徴です。
「A」は「エイ」という名前であり、「ア」という音を持つということを同時に学びます。
「A・B・C・・」の順に学習し、a~zまでの学習が終わるまで単語を読み書きしません。
そのため、以下のようなデメリットがあります。
- 基本的には丸暗記なので初見の単語を読むのが難しい
- ある程度、綴り、発音、意味をしらないと導入が難しい
- 全て学ぶのに時間がかかる
アナリティクス・フォニックスは幼児や子供より、ある程度英語を学習したことのある小学校高学年以上に向いている学習法かと思います。
シンセティック・フォニックス
1つ1つのアルファベットが持つ音から学び、学習した音の文字をくっつけて、だんだん単語を理解していく方法です。
音を学習していくごとに、知っている音(文字)だけで構成された単語を読んだり書いたりしていきます。
初期の段階から「sit」や「pan]などの単語を読んだり書いたりできるようになります。
- 正しい音で単語を発音できたとしても、その単語の意味が分からないということが起こる
シンセティック・フォニックスでは、単語の意味を学ぶサポートが並行して必要です。
我が家の娘は、ほとんど英単語を知らない状態から学習を始めたため、シンセティック・フォニックスを選択しました。
学習者の学習状況や好みに合わせて、選択すると良いですね。
【ジョリーフォニックス】我が家が選択したおすすめ教材
シンセティック・フォニックスの学習を選択した我が家は、代表的な教材「ジョリーフォニックス」で学習しています。
ジョリーフォニックスの特徴について簡単にご紹介します。
ジョリーフォニックスって何?
ジョリーフォニックスの特徴
ジョリーフォニックスには次のような特徴があります。それぞれ説明していきますね。
- 文字の「名前」は教えず「音」から教える
- 大文字ではなく小文字から教える
- a,b,c‥の順ではなくs,a,t‥の順で学ぶ
- 多感覚を使って学ぶ
文字の「名前」は教えず「音」から教える
ジョリーフォニックスでは、アルファベットの「名前」は教えず「音」から学習していきます。
「a」は「エイ」と教えず、「a(エとアの間のような音)」と学習します。
その理由は、アルファベットの名前(エイ、ビー、シー)を覚えても、英語が読めるようにならないからです。
文字の名前は42音の学習が終わってから学びます。
大文字ではなく小文字から教える
ジョリーフォニックスは「小文字」から学習していきます。
その理由は英語で書かれているもののほとんどが小文字で書かれているからです。
すぐに読めるようになるためにも、まずは小文字を習得します。
a,b,c‥の順ではなくs,a,t‥の順で学ぶ
ジョリーフォニックスは一般的な英語学習「abc・・」の順ではなく、「sat・・」の順で学んでいきます。
この理由は、使う頻度の高い文字から学習していくためです。
そのため、覚えた音を使って早期に単語を読むことができるようになります。
多感覚を使って学ぶ
多感覚とは手、足、口、耳などあらゆる感覚を使うということです。
1つの音には、その文字のアクション、歌、絵本・・などがあり、全身の感覚を使って習得していきます。
子供が楽しんで学ぶことができるので、特に小さな子どもに適しているポイントだと思います。
私もこれがジョリーフォニックスを選んだ最大の理由です!
ジョリーフォニックス学習方法 我が家の使用教材
次に、42音を3か月で習得した我が家の娘が使用した学習教材をご紹介します。
使っている教材は主に次の4つです。
- はじめてのジョリーフォニックス スチューデントブック
- ジョリーフォニックス ワークブック
- Youtube動画 ティーチャーまちこの子ども英語学校
- はじめてのジョリーフォニックス ティーチャーズブック
はじめてのジョリーフォニックス スチューデントブック
スチューデントブックは絶対に必要な教材です。
こちらを使って以下の学習を進めます。書くことで記憶に定着しやすくなります。
- その音のアクションを学ぶ
- 文字の書き方を学習する
- クイズ:ある単語に今日学習した「音」が入っているかをあてる YES or NO
- ブレンディング:これまで学習した「音」の文字を組み合わせて、単語をよむ
- ライティング:指導者が発音した単語の「音」を聞き取って、単語を書くことに挑戦する
ジョリーフォニックス ワークブック
文字を書くためのワークです。
スチューデントブックにある書くスペースだけでは定着させるのが難しいので、我が家では文字の書き方を覚えるためにワークブックも使っています。
文字の書き方練習だけでなく、線なぞりや塗り絵もあって楽しく学ぶことができます。
Youtube動画 ティーチャーまちこの子ども英語学校
Youtubeのチャンネル「ティーチャーまちこの子ども英語学校」が配信しているジョリーフォニックス学習動画です。
こちらの動画、めちゃくちゃお世話になっています!!
ジョリーフォニックスの基本の42音を1音ずつ学習することができます。
学習の流れは「スチューデントブック」の構成に沿って展開されるので、スチューデントブックを手元に置いて、動画を見ながら学習を行うことができます。
私は、以下の点からも動画を使っての学習をおすすめします!
- 正しい音で学習することができる ※フォニックスは「音」が大切です
- 机に向かって「勉強」という形をとらず、動画を見て遊び感覚で学習することができる
- 子どもは親に指導されるより、第三者に指導される方が素直に取り組むことができる・・汗 うちだけ??
はじめてのジョリーフォニックス ティーチャーズブック
ジョリーフォニックスの指導マニュアルです。
こちらの本を指導者が読んでから、スチューデントブックを使って子どもに指導します。
ひとつひとつの音に対して、アクション、書き方、聞き取り方、ブレンディングの指導方法が記載されています。
また、発音の注意点も絵付きで詳しく書かれています。
指導に必要な音声が収録されたCDと絵本がついています。
また、繰り返しの暗記に使用するフラッシュカードの素材もついています。
上記のYoutube動画を使う場合は、最悪なくても指導は可能ですが、指導者が細かい部分を把握するためにも手元に置いておいた方がよいでしょう。
我が家の学習方法
それではご紹介した教材を使った、我が家の学習方法をご紹介します。
我が家の方法なので正解というわけではありませんが、無理なく楽しく取り組んで42音を3か月程度で習得した方法です。
- ①指導者(私)が次に学習する音について確認する
- ②スチューデントブック、絵本、Youtube動画を使って新しい文字をひとつ学習する
- ③毎朝、ワークブック1ページ進める
- ④毎晩、寝る前にフラッシュカードで音の復讐をする
- ⑤気が向いた時に ブレンディング(単語を読む)練習をする
①指導者(私)が次に学習する音について確認する
ティーチャーズブックを使って、次の音の学習方法や注意点をざっくり確認しておきます。
②スチューデントブック、絵本、Youtube動画を使って新しい文字をひとつ学習する
スチューデントブックを開いて、動画の流れのとおりに一つの文字を学習します。
動画はスチューデントブックの学習の流れに沿って進行されますので、動画の通りに進めればOKです。
毎日1つ新しい文字に取り組めると良いのですが、我が家の場合は私が疲れている時や子どもの気分が乗らない時はスキップしています。
楽しく取り組むことが一番だと考えているので、ペースはゆっくりです。
2~3日、ときには毎日進めて42音完了は3か月くらいの期間となりました。
スチューデントブックの中身はこんな感じです。1ページ1文字で構成されています。
③毎朝、ワークブック1ページ進める
スチューデントブックの書き方学習スペースだけでは、文字の書き方が記憶に定着しないので、毎朝1ページ、ワークブックで書き方を復習します。
新しい文字を学習していなくても、復習は必ず毎日します。
ボリュームは多くないので無理なく進められる分量です。
文字を書くたびに、同時にその文字の音を発音することが大切です!
ワークブックの中身はこんな感じです。文字書きの練習だけでなく、塗り絵や線なぞりなど楽しい要素が盛り込まれています!
④毎晩、寝る前にフラッシュカードで音の復習をする
これまで学習した文字の発音を復習します。
こちらも新しい文字を学習していなくても、毎日行います。
42音全てやっても2分もかかりません。
発音するときは同時にアクションも行います。
⑤気が向いた時に ブレンディング(単語を読む)練習をする
これまで学習した文字で構成されている単語を10個ほど紙にかいて壁に貼り付けます。
登園前の2分程度など、気が向いた時に単語を読んで、文字をつなげて発音する練習をします。
まとめ
今回は、我が家の娘が3か月で42音のフォニックスを習得した学習方法や、使用教材をご紹介しました。
フォニックスを習得すると、今後の英語学習が飛躍的に向上すると言われています。
小さな子どもでも無理なく、楽しく取り組むことができるので、ぜひ一度ご家庭でも試してみてくださいね。
一緒にフォニックス学習を楽しみましょう!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。